「深刻な問題を抱えたときに、日本人はいつもそれに立ち向かい克服してきました。しかし、相互依存の中にあって、日本だけを見ていてすべてのことを克服していくことはできません」(国際協力機構 -JICA より)元国連難民高等弁務官・緒方貞子さん。
「100の診療所より、1本の用水路を」。山岳部に住む貧しい人たちが簡単な病気で亡くなっていくのを見て、病気の背景には食料不足と栄養失調があると、戦地のアフガニスタンで用水路建設をされたペシャワール会現地代表の医師・中村哲さん。
「命の重み」に格差はない。平和現場主義を貫き通された故人の崇高な魂に頭を垂れるのみだ。
(安)