第362号 編集後記

一日、一周間、一か月、メリハリのない時間が流れる。コロナと熱中症で明け暮れたままの過ぎし夏。去年までは、こんな誕生月ではなかった。
夏生まれのハッピーに感謝して、ギラギラの太陽を見上げていたのに。いつしか、地面を見ながら歩いている。道端の草にも目をくれず、好奇心の芽が摘まれていくようだ。
マスクで隠した口元は笑い顔を覆う、取材先で話す言葉もなぜか遠慮がちになってしまう。単独行動はいつもどおりなのだが何か変。意欲減退の原因は、天変地異のせいばかりではなさそうだ。
政治への不信感が膿のようにたまっていて身動きできない。自分も人も好きになる行動を起こさないと・・・。
(安)