例年よりも2月の逃(二)げ足が早かったのは節分の日が2日だったからではない。
ここのところ、外出自粛を言い訳に、机上の編集作業に徹していたが、時間活用のためにボランティア活動を始めた。すると、未知の体験からは想定外の学びがあり、霧が晴れたように初心を取り戻した。取材・情報収集には、リモートは論外。現場にいてこその肌感覚が記者の魂とばかりに、公私の相乗効果で時間が過ぎた。
“駄目なことの一切を時代のせいにはするな、わずかに光る尊厳の放棄、自分の感受性ぐらい自分で守れ”(茨木のリ子詩)。ニューノーマル時代に歩調を合わせながらAGORAの課題に挑戦したい。
(安)