ショパンはロシア支配下にあった祖国ポーランドへの深い愛情を持ち続けたという。
7歳でポロネーズ ト短調』を作曲。天才が生み出す哀しく美しい旋律は、半音階的和声法などの精緻な技巧で清浄な世界を際限なく醸し出す。
なんと哀しい透明感。しかし、ピアノの詩人は、結核に悩まされ何度かのインフルエンザに罹患。第2次世界大戦中のワルシャワ蜂起で祖国ポーランドから逃れた。
彼には常に病と戦争という死の影が付きまとい39歳で命の火は消えた、今、ロシアの非業な仕打ちで、ポーランドに逃げ惑うウクライナの人達。ショパンのピアノは届くだろうか。
(安)