第370号 編集後記
ウイルスはすべての生物において、増殖・流行していく過程で性質が変化する。変異株は、遺伝子の複製過程で一部読み違えや組み換えが発生し、遺伝情報が突然変異した新しい性質を持った子孫のことをいう。(感染症学会HPを参考) 感染…
ウイルスはすべての生物において、増殖・流行していく過程で性質が変化する。変異株は、遺伝子の複製過程で一部読み違えや組み換えが発生し、遺伝情報が突然変異した新しい性質を持った子孫のことをいう。(感染症学会HPを参考) 感染…
4月の遠い日の我が子たちを思い出す。入学式を終え、校庭で繋いでくる3人の息子の手の温もり。 当時の紳士然とした可愛いそれぞれの姿は、今やまぎれもない中年男性となった。 なのに、4月の桜が瞼に魔法をかけてあの時のシーンを映…
例年よりも2月の逃(二)げ足が早かったのは節分の日が2日だったからではない。 ここのところ、外出自粛を言い訳に、机上の編集作業に徹していたが、時間活用のためにボランティア活動を始めた。すると、未知の体験からは想定外の学び…
事務所を自宅に移転したのは4年前。殺風景なビルの一室は煩わしさがなく、それなりに自由で快適な空間であった。 20年近くの年月、苦楽を共にした職場には愛着もあった。 「走り続けて前着いてドン」をモットーにしていたが、健康寿…
元日とお盆は、家族・親族が顔を合わせるまたとない機会だ。だが、今や簡単に人との逢瀬が叶わない。マスク越しの対面が当たり前になってしまった。 昨年から全世界が逼塞・沈黙している。このパンデミックは、後世にどう語り継がれるの…
12月8日はジョン・レノン没後40年。1965年に英国王室から多大な外貨獲得による経済的貢献を理由に、大英帝国勲章(MBE)を授与されたビートルズ。 その4年後、ジョンは「女王陛下、ナイジェリアのビアフラ戦争への英国の関…
コロナの夏に、ステイホームは便利な言葉だった。「御身ご自愛」と、外出を逃れる言い訳にピッタリ。 だが、どこからともなく忍び込んでくる秋風の誘惑。金木犀の香りを運び、コスモスを愛らしく揺らす。田んぼ道には花が恥ずかし気に小…
黄金色に輝く稲穂。豊穣美に生産者の働きを想う。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」。「実」は知識や徳。「穂(米)」は人の意で、学問や徳が深まるにつれて人間は謙虚になり、小人物ほど尊大に振る舞う。頭を垂れるには、相手を敬う意も含…
一日、一周間、一か月、メリハリのない時間が流れる。コロナと熱中症で明け暮れたままの過ぎし夏。去年までは、こんな誕生月ではなかった。 夏生まれのハッピーに感謝して、ギラギラの太陽を見上げていたのに。いつしか、地面を見ながら…
競泳の池江璃花子選手が白血病を発症し、10ヶ月間の闘病を経て、いまは2024年のパリ五輪出場とメダル獲得を目標にアスリートとしての決意を固めている。 白血病と言えば、40数年前、出会ったばかりの夫との過去の会話が蘇る。同…