第344号 編集後記

アンリ被害者の会なるものがある。物騒なネーミングをつけたのは二人の大学教授。最初の会では、帰り間際、皆さん全員両手を前に突き出して手錠をかけられるパフォーマンス。なんて、どうよ。ま、召集(?)いえ、意味不明なお誘いをかけられたとの怨念があるやもしれず。でも好奇心で呼び寄せられたのでしょ。利害関係のない異年齢の人々とのひと日限りの未知との遭遇。「あの人とのこの人が会えば面白いかも」との妄想が突如として湧き上がるから仕方がない。無作為の人選のようで実はそうでもない。異業種交流の名刺交換なんて野暮。空間が広がる会話が楽しめたらいいよね。あ、もうすぐ春ですね~。ぼちぼち、加害者になるのも悪くないか。

(安)