第348号 編集後記

素敵な出会い。仕事に追われて友人との会話もなく、引きこもりがちになる時期。
そんな時に、出会ったのが「植物は知性をもっている」という翻訳本。興味をそそられて立ち読み。
早く帰らないとの内なる声に抵抗するも、立ち去りがたく思い切って購入した。科学的根拠で分析された植物の世界観に魅了される。
「人間の驕りという高い垣根を想像力で飛び越える必要がある」との序文にくぎ付けになった。プランターの野菜、観葉植物、野の花、樹木、そして森…。
自然界の脅威に晒されようとも、ゆっくりとした時間軸で生きている植物の知性に感動を覚える。     
(安)