コロナの夏に、ステイホームは便利な言葉だった。「御身ご自愛」と、外出を逃れる言い訳にピッタリ。
だが、どこからともなく忍び込んでくる秋風の誘惑。金木犀の香りを運び、コスモスを愛らしく揺らす。田んぼ道には花が恥ずかし気に小さくほほ笑む。虫たちも何やら忙しそう。鳥たちのさえずりに、実りの秋を知る。あぁ、美しい。
人間界の厄事情はお構いなし。自然は営々と四季の恵み便りを届けてくれている。そうだ、外に出よう!逼塞してはおれない。ソーシャルディスタンスを想定内にして、野外のおおらかさに身を任せてみることにしよう。で、今号の6面「ミタイケン広島」特集紙面となった。
(安)