4月の遠い日の我が子たちを思い出す。入学式を終え、校庭で繋いでくる3人の息子の手の温もり。
当時の紳士然とした可愛いそれぞれの姿は、今やまぎれもない中年男性となった。
なのに、4月の桜が瞼に魔法をかけてあの時のシーンを映し出す。未熟な人間を親にしてくれたのは多くの周りの人たちがいてくれたからだった。
今、コロナ禍にあり、ひとり親世帯が窮地に立たされている。就労、収入、家事…、疲労を抱えて子とのコミュニケーションがとれず、ストレスを溜めていく。
子どもの問題行動や、不登校にもつながることもあるだろう。家庭、学校、地域社会で協力して、「社会の子」を育てたい。
(安)