第346号 編集後記

「女性活躍推進法」が制定されて3年たった。だが実感がない。先進諸国の中でいまだに女性国会議員が最下位に近い日本。経済界でもまだ女性には門戸が狭い。
経済不況で余儀なく、共稼ぎをしないといけない。子の教育費を捻出するため、不本意なパート仕事に甘んじる。主婦人口を上回った女性労働力。
それを女性の社会進出と持ち上げるのは筋違いだろう。夫や子の日常に心を砕きながら、家事労働に忙殺される主婦の心身は疲弊している。
家庭は社会の根幹。主婦のシャドーワークは対価に値する労働だ。性差に拘らず、家族の中での家庭管理責任者の存在に目を向けられるべきだと思う。納得した働きでこそ活躍といえる。
(安)