第345号 編集後記

4月は、会社や学校などでは新しい年度が始まる。年度替わりは、新年の幕開けには感じないある種の緊張感に襲われる。
新聞発行人としての責任感とでも言えようか。「ひと、もの、こころ」をつなぐ地域情報紙」を標榜しているものの、果たしてどれだけ読者の役に立っているのだろうか。
マンネリ化に陥っているのではないかと、仕事の意欲を高める意味もあり、年度末の3月に市民健診と、がん検診も受けた。
まじないのつもりだったが「胃に影が…」との医師の言葉。杞憂に終わったが、囚人気分で再検査を待った期間、不思議にも、他者への想いばかりが頭をよぎった。
人生を彩った幾多の人との縁は、仕事よりも代えがたい財産であることと知った。
(安)