第350号 編集後記
小学校時代の友人から、電話があった。大阪船場のど真ん中に母校はある。 本屋、文房具店、銭湯、商人の家屋など、幼いころの原風景はのんびりとした風情のまま心にあるが、今は数十年前の面影はなく小学校のみ現存する。 子ども心に急…
小学校時代の友人から、電話があった。大阪船場のど真ん中に母校はある。 本屋、文房具店、銭湯、商人の家屋など、幼いころの原風景はのんびりとした風情のまま心にあるが、今は数十年前の面影はなく小学校のみ現存する。 子ども心に急…
知人、兄たち、疎遠になった旧知の人たち… めったに顔を合わせる機会がないと、人との距離が遠ざかるかというと、逆に近く感じる。 不思議なことに、顔貌はおぼろなまま、半覚醒状態での記憶が呼び覚まされ、なぜかいつまでも心を騒が…
素敵な出会い。仕事に追われて友人との会話もなく、引きこもりがちになる時期。 そんな時に、出会ったのが「植物は知性をもっている」という翻訳本。興味をそそられて立ち読み。 早く帰らないとの内なる声に抵抗するも、立ち去りがたく…
18年前、幼児教育事業経営者の男性から沈痛な声で電話がかかってきた。池田小事件が発生しての憤りであり、心痛であった。 彼は弊紙の広告主で、折々に持論を拝聴していた。早期教育塾を主宰しているだけあって、現場感覚での子育て論…
「女性活躍推進法」が制定されて3年たった。だが実感がない。先進諸国の中でいまだに女性国会議員が最下位に近い日本。経済界でもまだ女性には門戸が狭い。 経済不況で余儀なく、共稼ぎをしないといけない。子の教育費を捻出するため、…
4月は、会社や学校などでは新しい年度が始まる。年度替わりは、新年の幕開けには感じないある種の緊張感に襲われる。 新聞発行人としての責任感とでも言えようか。「ひと、もの、こころ」をつなぐ地域情報紙」を標榜しているものの、果…
アンリ被害者の会なるものがある。物騒なネーミングをつけたのは二人の大学教授。最初の会では、帰り間際、皆さん全員両手を前に突き出して手錠をかけられるパフォーマンス。なんて、どうよ。ま、召集(?)いえ、意味不明なお誘いをかけ…
2010年、日本学術会議での「持続可能な世界とは何か」の提言で「地球は有限であり、無限の成長は不可能だからこそ、科学的根拠をもとに、 将来世代にわたって全人類が地球の生命維持システムの恩恵を享受できることが重要」だと限り…
終戦を11歳で迎えられた明仁天皇は日本国憲法施行後初めて即位した天皇だ。85歳の誕生日に「先の大戦で多くの人命が失われ、我が国の戦後の平和と繁栄が、このような多くの犠牲と国民のたゆみない努力によって築かれたものであること…
ヒーローは一夜にして陥落した。カルロス・ゴーン氏が逮捕される直前に乗っていた飛行機の機体番号はN155AN。 社名と見まがうような番号は、今から思うと彼のプライベート機のようにも思える。倒産寸前の会社をV字回復。過去最高…